先日結婚した知人からこんな相談を受けました。
「なんかご飯が美味しく作れないの。」
まぁ、よくある話じゃありませんか。新婚生活の惚気話だと黙って聞いていましたが、事は深刻なようです。
旦那がご飯を食べてくれない
旦那さんが料理を食べてくれない。厳密に言えば、沢山食べてくれないというのが正解。おかわりもしない、リクエストもしない。少しだけ食べる日もあれば沢山食べる日もある。観察していると、沢山食べる日のメニューが限定されていた。などなど。他人様のお話を黙って聞くのがこれほど苦痛で退屈なものだとは思わないくらい永遠と話してくれました。
料理に関しては好き嫌いや味の好みの問題が多くて一概に答えを出せるものではありません。また、
「女性の相談は聞くだけで良い。アドバイスは要らない。」
とも言われてますから、波風立てないように頷くだけの小一時間。もう終わるのかと思えば、最初い話が戻ったりしてお年寄りの話を聞いているような錯覚にさえ陥りそうになります。
そうこうしていると、僕を襲って来たのが睡魔。もうね、眠いのなんのって。こんなの学校の授業以来じゃないかと思うくらいの大魔王が襲いかかって来たのでもうたまらん。
「で、味見とかしてる?。」
眠さのあまり、そんな言葉が口から飛び出しました。一瞬、シーンとした空気が漂います。大声で隣でおしゃべりしていたマダムの会話も一瞬止まりました。
「味見って?。」
「いやぁ、食べる前にするでしょ?普通。」
「何それ?した事無い。」
「・・・・。」
「味見はしなくちゃダメなんですかっ?!」
「・・・。」
「レシピどおりじゃダメなんですか?。」
すまん、ホントにすまん、友達とは言え、うつむいて肩を揺らせてしまった。『アホダァ~~~!!!』って文字が頭の中を回り過ぎてもう衝撃ならぬ笑劇。
「味見はしようよwww。」
というので精一杯。僕がどうこう出来る話では無かったので、彼女の友達に事情を説明して適当にお話してもらう事にした。新婚夫婦の晩御飯の味でこちらにとばっちりが来ても合わないからwww。
結論として、
「料理の最後の味見はプロでも致します!!!。」
今年に入って一番衝撃的なお話でした。