この事故は知人の体験した実話である。
大阪の幹線道路を自動車で走行中、猛ダッシュで車道に飛び込んできた女性と接触。女性は自転車ごと数メートル吹っ飛んだ直後、立ち上がり逃走。慌てて自転車を追いかけて確保し、「大丈夫ですか?。痛いところは無いですか?。」そう声を掛けるも「大丈夫、大丈夫。」そう言い残して猛スピードで走り去ってしまったそうだ。女性の言葉は片言の日本語に聞こえたらしい。
さて皆さんはこの事故についてどう思われますか?。
ラッキーでしょうか?それともアンラッキー?。
話を聞いた直後、
「良かったジャン。」
そう思った僕は鬼でしょうか?。
しかし、話はそう単純では無かったのです。
自動車ドライバーには、たとえ相手が逃げても捕まえる義務がある
いくら相手が逃げてしまったとしても、
事故は事故だからと最寄りの警察署へ相談に行ったところ、
「例え相手が逃げたとしても、運転手は相手を捕まえて警察を呼ぶ義務がある。」
そう言ってお巡りさんに怒られたそうです。
事故発生後、相手が無傷だったとしても数日後、数年後に警察へ事故の届け出が出される事例も過去にあったそうです。
更に自分が警察へ相談する前に警察へ事故があったと通報されでもしたら、この事故は轢き逃げ事故として処理されるのだそうです。
最後まで話を聞いてみると、空恐ろしい事に気づかされます。
5月は初心者ドライバーが運転に慣れはじめて小さな事故が頻発する季節。
たとえ小さな接触事故だとしても、必ず警察を呼んで事故処理をしましょう。
その後の彼はというと、通常通りの事故処理を終えて何事も無い生活を送っています。
でも、どうしてあの女性は逃げてしまったのでしょうか?。
不法入国者だったのでしょうか?。
それとも、何かの事件に巻き込まれていたのでしょうか?。
義務があるとは言え、逃げる相手を下手に捕まえるのも怖い気がしますね。
それを考えれば、事故が発生した場所に警察官を呼んで事故処理を行うのが正解なのだろうと思います。